「経理業務の効率化を図りたいが、何から手をつけてよいかわからない」
「人手不足の中でも、経理作業をスムーズに回したい」
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。特に中小企業では、限られたリソースの中で経理業務を正確に、効率的に行うことが求められます。
そこで有用なのが、債務管理システムです。支払予定や債務残高の管理、支払消込の自動化など、経理業務の多くを効率化することができ、従来の手作業での煩雑な管理から解放してくれます。
本記事では、そんな債務管理業務を効率化するクラウド型システム「債務奉行クラウド」の特徴や料金プラン、導入時の注意点を詳しく解説し、実際のユーザーの口コミや評判もIT×経営コンサルが解説します。
債務奉行クラウドの基本情報
債務奉行クラウドは、企業の債務管理業務を効率化するために開発されたクラウド型システムです。多機能でありながら操作が簡単で、経理業務の効率化を目指す多くの企業から支持されています。
以下に、料金プランや主な機能、対象となる企業について詳しくまとめましたので、導入を検討する際の参考にしてください。
会社名 | 株式会社オービックビジネスコンサルタント |
---|---|
料金プラン | ・小規模企業向け:月額 6,500円~ ・中小企業向け:月額 14,750円~ ・初期費用:50,000円~ ・無料トライアルの記載なし |
サービス概要 | 企業の債務管理業務をクラウド上で効率化するサービス。 支払予定管理から支払消込、債務残高の可視化までを一気通貫で行い、Excelなどでの手作業を削減。 |
主な機能 | ・精算・支払予定管理 ・支払消込 ・債務管理帳票 |
対象ユーザー | 中小企業から中堅・成長企業、グループ企業まで幅広く対応 ※業種:小売業、サービス業、飲食業、娯楽業、製造業など |
公式サイト | https://www.obc.co.jp/bugyo-cloud/saimu |
債務奉行クラウドは、企業の債務管理業務を一元化し、これまで手作業で行っていた作業を効率的に処理できる便利なシステムであることがわかりました。
幅広い企業規模や業種に対応しており、債務管理を効率化したい企業にとって、非常に頼れるソリューションと言えるでしょう。
債務奉行クラウドの料金プラン
「奉行シリーズ」は、すべてのサービスで、料金プランを細かく設定しています。こちらの債務奉行クラウドも同様で、小規模企業向けや中小企業向け、成長企業向け、グループ企業向けのプランに分けられているのが特徴です。
今回は、小規模企業や中小企業の方向けに記事を書いているので、その2つに絞って料金プランを紹介します。
機能 | 月額・年額・初期費用 | 債権/入金伝票明細件数合計 | |
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小規模企業 | iE(※1) | 月額 6,500円 年額 78,000円 初期費用:なし | 50,000 明細まで |
iE(※1) | 月額 8,500円 年額 102,000円 初期費用 50,000円 | 100,000 明細まで | |
中小企業 | iA(※2) | 月額 14,750円 年額 177,000円 初期費用 50,000円 | 400,000 明細まで |
iB(※3) | 月額 18,000円 年額 216,000円 初期費用 60,000円 | 400,000 明細まで | |
iS(※4) | 月額 22,000円 年額 264,000円 初期費用 70,000円 | 400,000 明細まで |
債務奉行クラウドの料金は、選択するシステムとライセンス数によって変わり、必要に応じてライセンス数を追加できます。初期費用は50,000円(税抜)~で、導入するプランによって異なります。
なお、拡張機能の外貨管理機能を活用すれば、海外と国内の取引を一元管理し、為替差損益の自動計上や外貨管理帳票の出力が可能です。これにより、Excelでの手間を省き、外貨取引が効率的に行えるようになります。
- 精算先管理
- 取引先グループ管理
- プロジェクト管理
- 債務伝票
- 伝票承認 ※対応予定
- 精算締め
- 支払処理
- 管理帳票
- 部門権限
- 帳票パターン権限
- プログラム自動更新
- サポートサービス(リモート共有、電話、Web)
iEの全機能
- iEの全機能
- 部門グループ
- 推移表(資金繰) ※対応予定
- 対比表 ※対応予定
- 帳票グラフ ※対応予定
- 購入限度額管理
- 支払査定 ※対応予定
- iBの全機能
- 商品管理
- 仕入伝票
- 支払明細書発行
債務奉行クラウドの強み
債務管理業務の効率化とセキュリティ強化を実現する債務奉行クラウド。その主な特長は、以下の5つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Excel作業をシステムで自動化できる
「支払日が1年後の手形を記録したい」
「部門ごとの支払予定を集計したい」
従来はExcelで管理していたこうした作業を、システムが自動で処理します。例えば支払予定表なら、支払条件を登録するだけで自動作成。手形・電子記録債権の決済予定も、満期日まで自動で管理します。
購買システムとの連携により仕入情報を自動取得し、二重入力の手間も解消します。
さまざまなシステムと連携できる
基幹システムと連携し、債務データをスムーズに取り込み可能です。
- 購買管理システムから発注データを取得
- 経費精算システムから支払データを連携
このような作業を自動化します。また発注者自身が支払状況を確認できるため、「支払日はいつになりそう?」という問い合わせにもスピーディに対応可能です。
顧問税理士とのシームレスな連携が可能
「専門家ライセンス」が1ライセンス無償で付属するため、顧問税理士と債務データをリアルタイムに共有できます。
「今月の支払予定は大丈夫?」
「この手形の決済予定は?」
など、資金繰りの相談もその場で可能に。経営判断のスピードアップを実現します。
堅牢なセキュリティ
データはAES暗号化方式で保護され、他社データと完全に隔離して保管できます。マイクロソフトのAzureを基盤とした24時間365日の運用監視体制により、99.9%の稼働率を保証。
また、SOC1/SOC2 Type2報告書を取得しており、内部統制とセキュリティの信頼性を担保しています。
サブスクゆえに運用の負荷が低い
サーバー構築は不要で、インターネット環境があればすぐに利用可能です。在宅勤務でも安全にアクセスできます。データは3重のバックアップ体制で保護され、東西のデータセンターで管理されています。
法改正やOSのアップデートにも自動で対応するため、システム管理の手間を大幅に削減できます。
債務奉行クラウドの評判
債務奉行クラウドの評判について、実際に利用しているユーザーから寄せられた意見を基に、良い点と課題点をまとめました。導入を検討する際の判断材料として、以下の内容を参考にしてください。
債務奉行クラウドの良い評判
債務奉行クラウドは、多くのユーザーからも高評価を得ています。その特徴的な利便性やサポート体制について、実際に利用している方々の声を基に、特に評価が高いポイントをまとめました。
- 操作性が高く、初めてでも使いやすい
- 債務管理機能が豊富で作業がスムーズに進む
- クラウドでどこからでもアクセスできる
- 会計システムとの連携がスムーズ
- 導入後のサポートが丁寧で安心
「新人スタッフでも簡単に操作できる」
「在宅勤務中でもアクセスが可能」
といった意見をはじめ、効率化や安心感を提供する点で満足度が高いようです。
債務奉行クラウドの悪い評判
債務奉行クラウドは便利な一方で、導入や運用に際していくつかの課題を感じるという意見も見受けられます。以下に、ユーザーから寄せられた具体的な不満点をまとめました。
- 初期設定が難しく時間がかかる
- 標準機能以上のカスタマイズができない
- ランニングコストが中小企業には高い
- 詳細な操作マニュアルが不足している
- 一部機能が現場の期待に届かない
「初期設定が複雑で外部のサポートが必要」
「標準機能だけでは対応が不十分なケースがある」
といった声も寄せられており、特に業務特化型のカスタマイズやコスト面で課題を感じるユーザーもいるようです。
債務奉行クラウドを選ぶ際の注意点
債務奉行クラウド導入する際には、いくつかの重要なポイントを事前に確認しておく必要があります以下に具体的な注意点を解説しますので、自社に最適な導入プランを選ぶ際の参考にしてください。
- 既存のシステムとの連携が可能かどうかを確認する
- 導入コストと運用コストを慎重に検討する
- 企業のニーズに合ったプランを選ぶ
それぞれ解説していきます。
既存のシステムとの連携が可能かどうかを確認する
債務奉行クラウド市アム管理に限らず、債務管理システムを導入する際には、既存の会計システムや販売管理システムなどとの連携が重要なポイントです。
- データ入力が自動化され、二重入力や手作業のミスを防げる
- リアルタイムで最新の債務情報を把握できる
- 業務フローが効率化し、経理担当者の負担が軽減される
たとえば、APIによるデータ連携が可能であれば、債務管理データが会計システムに自動で取り込まれ、仕訳作業が簡素化されます。一方で、連携が難しい場合は、データを手動で入力する手間が増えるため、導入効果が薄れてしまうことも。
事前に、利用中のシステムとの互換性や連携方法を確認し、必要ならば追加のカスタマイズやサポートが可能かを検討しておくことが重要です。
導入コストと運用コストを慎重に検討する
債務奉行クラウドの導入には、初期費用と月額料金がかかります。最安値プラン以外には初期費用も発生するため、まずは自社の予算を明確にし、適切なプランを選定しましょう。
いちばん安いプランでは月額6,500円から利用可能ですが、追加の機能やライセンス数が増えると月額費用が上昇します。長期的な視点でランニングコストを計算し、トータルコストが適切かどうかを検討してください。
特に、中小企業では経理予算が限られている場合が多いと思います。導入の効果が費用に見合うかを慎重に評価しましょう。
企業のニーズに合ったプランを選ぶ
債務奉行クラウドには、企業規模や業種ごとに対応した複数のプランがあります。自社の業務フローに適したプランを選ぶことが、導入成功の鍵です。
たとえば、製造業の企業では仕入データや購買データの管理機能が重要ですが、サービス業では経費精算機能がより重視されることがあります。そのため、システムを導入する前に、自社の経理業務を徹底的に洗い出す作業を行いましょう。
具体的にどのように洗い出していくのかは、以下の記事で解説しています。
債務奉行クラウドに関するよくある質問
まとめ
債務奉行クラウドは、経理業務の効率化と正確性向上を求める中小企業にとって、頼れるソリューションと言えます。支払予定や債務残高の管理、支払消込の自動化といった豊富な機能により、これまでの手作業中心の業務から解放され、生産性の向上が期待できます。
また、クラウド型システムであるため、複数拠点や在宅勤務でもリアルタイムでデータにアクセス可能。さらに、セキュリティやサポート体制もしっかりしており、導入後も安心して運用できます。
導入の際には、既存システムとの連携や企業のニーズに合ったプランを選ぶことが重要です。本記事を参考に、債務奉行クラウドが貴社の課題解決に役立つかどうか、ぜひ検討してみてください。